2019年2月医療費考・切り干し大根栄養・旬の野菜の栄養

2019年2月・・・お茶・保存食

医療費考

切り干し大根の栄養

旬の野菜の栄養について

 

♪切り干し大根の栄養
生の大根に含まれるジアスターゼは、デンプンやたんぱく質、脂肪の消化を促進し、胃腸薬にも使用されているが切り干し大根にも残ります。干すことで、生の大根に少ないリグニンなどの不溶性食物繊維が生の大根に比べ21倍。水溶性食物繊維も9倍になることが姫路工業大学の辻啓介教授の研究でわかっています。
リグニンは、食物の細胞壁を構成する成分のひとつで、細胞と細胞くっつける役割をしています。放射能による電離作用によって細胞がバラバラになるのを防ぎます。
またリグニンは、コレステロールが主成分の胆汁酸を吸着し、対外に排出します。
カルシウムは、100㌘中、470mgと牛乳の4倍あります。ビタミンDも多い。
切り干し大根は、腸の掃除役ですよ。

♪医療費考
食 乱れて民滅ぶ。過去半世紀は激変したが、どの国も食生活の軸だけはぶれていない
日本だけが劇的に変わったんです。古来、日本人は野菜、果物、豆、海藻、 穀物などを食べ、魚や肉、卵があればラッキーだった。世界唯一のベジタリアンの日本人が肉を食べれば消化酵素が不足しているため病気になる。遺伝子に逆らい生きているんです(東京農大名誉教授・小泉武夫氏)
あの「乾燥納豆」の提案者、ジュラルミンの胃袋の小泉先生の上記の言葉には、
現代人の食生活がいかに狂ってしまったのか、考えさせられるコメントです。

例えば私が7歳の1955年の人口は8000万人に対して、
医療費総額は2,388億円   一人当たりの医療費は2700円
55年後の2010年の人口1億2700万人に対して、
約1,5倍の人口ですので、3,582億円になるはずですが、
2010年度医療費総額は36兆6000億円にもなり、約150倍に膨れ上がりました。
2017年度概算医療費は過去最高の42兆1300億円(全額自己負担と労災は含まないので、さらに膨らむ予定)
           一人当たりの医療費は33万3000円。
75歳以上は94万2000円に上がったそうです。
何と国家予算の半分が医療費なんですよ!!食みだれて国滅ぶかも?です。
体は食べる物で生かしも殺しもされます。体が喜ぶものをいただきたいものですね。
人間は免疫力があれば、少々の感染症や病気にはかからないものです。
その免疫力が,どこにあるかといえば、人間のど真ん中にある、腸という器官に集中しているといわれます。
腸の働きに負担をかけない食生活が、病気を遠ざけ、若々しさを保つ秘訣のようにおもいます。
味噌やしょう油、酢、漬け物、納豆、よもぎヨーグルト、醗酵ジュースなど発酵食品や植物性食品中心の食事が、消化酵素を増やし、病気になりにくくしてくれるのではないでしょうか!!
♪旬の野菜とハウス野菜のミネラル比較
鉄分について(100㌘中の値)
旬のトマト      1275㎎  旬のほうれん草    1584㎎
ハウスのトマト      20㎎  ハウスのほうれん草    18㎎
旬のレタス       516㎎  旬のキャベツ       94㎎
ハウスのレタス       9㎎  ハウスのキャベツ     20㎎
他のミネラル、ビタミン類についても同様のことがいえます。
旬の食材を口にする大切さがおわかりいただけたでしょうか。
旬の野菜は、栄養価も高く、価格も安く、味もよく、作るのにも最も適している時期ですから、農薬、エネルギーも少なくて済みます。旬を知って、旬の野菜を楽しみましょう!!
春と秋、夏と冬では、当然のことながら所要熱量や栄養素の所要量など、すべてにわたって異ならねばなりません。それを、一日30品目などという誤った指針を鵜呑みにして、全体としてのバランスを欠いた献立をたてれば、年間を通じてみればアンバランスになります。しかも30品目盛り込んだ献立では間違いなく、3大栄養素、とくに脂質のとりすぎになり、
そこから、肥満→生活習慣病(成人病)→短命化という結果に。

 

{春苦み味、夏は酢の物、秋辛味、冬は油(脂)と心して食え}
明治時代の軍医で薬剤師、食研究家でもあった石塚左玄さんの簡素で的確な言葉です。
春になって、芽吹いた山菜などの“苦み”を摂ることで新陳代謝を活発にし、冬に蓄えた脂肪や老廃物を流す。苦味は身体に取り入れてはいけないものを察知する最も重要な味覚です。
つくし、たらの芽、竹の子、ふきのとう、わらび、うどなどの山菜が苦みの食材です。また、春に一番働く臓器は『肝臓』。人体の筋肉や腱、関節を動かす働きも『肝臓』が支配しています。春の陽気とともに肝が異常になると、けいれんや硬直、ぎっくり腰や膀胱炎をおこします。『肝』の働きを補う『酸味』の梅干し、酢、かぼす、レモン、りんご、ロイヤルゼリー、すもも、あんず、ダイダイを摂りましょう。
夏には、えてして食欲は低下します。そうした季節には酢の物や、ところてんなどあっさりしたものを食べます。夏は生命エネルギーも一番高まり、汗をかき、血液の循環も盛んになり、心臓が一番働く季節です。汗をかくと、心臓に負担がかかります。夏に心臓病が多いですので、心臓の好む『苦い味』の食材で心臓を助けましょう。苦いビール、ゴーヤ、ごぼう、山菜、魚のキモ、イカの塩辛、白子、緑茶、紅茶、珈琲、抹茶、グレープフルーツなど。
夏バテは胃腸が弱っていますので、胃腸を暖める『辛い食べ物』で内蔵に血液を呼び戻し、消化吸収を高めるインド料理が最高です!!
秋になったら、冬の寒さに備えて、辛いピリッとした食べ物で身を引き締めます。秋は空気が乾燥し肺の内部がカラカラに乾いて熱を帯びて咳、痰、喘息が出やすい。肺と皮膚と鼻、大腸は関係があり、肺を元気にして腸をきれいにしてゆくと、鼻の病気から解放されます。
「苦い味」は肺と大腸を守り、補います。ネギ、生姜、わさび、唐辛子、胡椒、芥子、山椒、にんにく、大根、玉ねぎ、紫蘇、わけぎ、落花生、里芋、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワインなど、適量なら肺と大腸を補う働きがあります。   (四季の食養生は“山下薬局参考にしました)
冬は、寒さから身を守るために少しは肉や油(脂)をとってもよいでしょう。
また、冬はエネルギーを蓄え収蔵する季節で、睡眠時間も長くとり休息します。体が寒さに備えてエネルギーを蓄えるように自然に体がなり、冬は少し太ります。自然の摂理ですので、逆らうとエネルギーの貯蔵ができなくて、免疫力が落ち、風邪など引いて病気になりやすいです。
冬は腎臓が一番働く季節です。冬に必要な味は『かん(塩味)味』腎臓を助ける味は自然のミネラルを含む塩です。
塩気の多い食べ物には、体を暖める作用があります。血液内の塩分濃度が高まると、エネルギーの燃焼作用が盛んになり体温が上昇します。塩、味噌、醤油などの塩辛い味は、かん味の食材です。かん味は大小便の排泄に不可欠な味であり、「腎、膀胱」の機能を補い、泌尿器の働きを助けて、体内の水分代謝を調節するはたらきがあります。
腎氣を養い、骨髄を丈夫に保ち、衰えたエネルギーを回復させ、ミネラルの補給源でもある。